テーマ:
「地理総合」の必履修で経済地理学習は変わったのか?
-次期学習指導要領の改訂スタートを踏まえて-
趣旨:
2022年4月から高等学校の必履修科目「地理総合」がスタートし、2025年1月・2月には大学入試も実施された。2025年4月の大学入学生からは、「地理・必修世代」となった。高等学校の地理履修率が50%程度だった(文科系では30%程度)時代から、高校卒業生は全員が地理を学んで大学進学、そして社会に出ていく時代に転換したなか、経済地理に関する学習はどの様に変化しているのか、検証することも大切である。
一方、2023年の開始に向けて、現在、次期学習指導要領の改訂に向けた検討が中央教育審議会で行われている。また、2030年にはデジタル教科書が本格的に学校現場で導入されるなど、地理・必履修時代における経済地理学習の在り方も検討が必要となっている。
そこで、元・文部科学省教科書調査官から初等中等教育における経済地理学習の概要整理を踏まえ、高校現場、教員養成現場、大学地理学教室の3人の先生方に、現段階での生徒や学生の変化、指導方法や内容の変化などをご報告いただくこととする。
特に、経済地理学習に関する現状や課題をご報告いただき、次期学習指導要領の改訂に向けて、経済地理学会からの問題提起なども共に考える機会としたい。
日時:2026年1月25日(日)13時30分より17時30分
会場:法政大学市ヶ谷キャンパス
三橋浩志(福井県立大学教授、元・文部科学省教科書調査官)
「小中高一貫でみた地理教育における経済地理学習の現状と課題」
伊藤智樹(東京都立三鷹中等教育学校教諭)
「高等学校における経済地理学習の現状と課題 -「地理総合」の実践を中心に-」
竹内裕一(開智国際大学教育学部教授、千葉大学名誉教授)
「教員養成における経済地理学習の現状と課題 -地理必修を担う教員養成の在り方-」
深瀬浩三(立正大学地球環境科学部地理学科准教授)
「地理学科における経済地理学習の現状と課題 -「地理総合」第一期生を迎えて-」
パネルディスカッション
「地理総合」必修で経済地理学習は変わったのか?
-次期学習指導要領の改訂に向けて経済地理学会からの問題提起-
※例会終了後、関東支部の新年会を予定していますので、ご参加よろしくお願いします。
連絡先
三橋浩志(福井県立大学) mitsuhi(at)g.fpu.ac.jp (at)を@に代えて下さい。
